短めの一次&二次創作を思いついた時に更新します。本館はプロフィール参照です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
プロローグ③
続きからどうぞ。
女の子は、誰しも白馬の王子様を夢見るものなの。
もちろん、ヒメもそれは同じ。
でも、ヒメは物語の中のお姫様は大嫌い。
だって、自分から幸せをつかもうとせず、悲劇のヒロインぶるんだもん。
だから、ヒメは自分の手で幸せをつかむんだ。
自分にふさわしい王子様を見つけるために―――自分から行動するんだもん。
だってヒメは、
せかいでいちばんのおひめさまなんだから!
姫と王子・1
朝目が覚めて、真っ先にヒメの『王子様』のことを思い出した。
私の素敵な―――大好きな王子様。
ああ、会いたいなあって、思う。
ああ、会いたいなあって、思う。
今日は休日だけど、―――久しぶりにヒメの王子様に出会える気がした。
そう考えると、とってもわくわくしてくる。楽しみだなあ。
よし、出かけちゃおう。
ヒメはさっそく、おしゃれをして街に出てみることにした。
もう眠気なんて吹っ飛んでいた。
王子様に会えるって思ったら、他のことなんてどうでもいいもん。
もう眠気なんて吹っ飛んでいた。
王子様に会えるって思ったら、他のことなんてどうでもいいもん。
今日は、ピンクのスカート。
そしてお花の髪飾り。
うん―――今日の私『も』可愛いのよ!
※
ヒメの名前は、遠坂妃芽。
まさにお姫様な名前でしょ?ヒメ、自分の名前大好きなんだ。
もちろん、名づけてくれたパパも大好き!
まあ、一番大好きなのは---可愛くて仕方ないヒメ自身と、大好きな『王子様』なんだけどね。
ヒメの名前は、遠坂妃芽。
まさにお姫様な名前でしょ?ヒメ、自分の名前大好きなんだ。
もちろん、名づけてくれたパパも大好き!
まあ、一番大好きなのは---可愛くて仕方ないヒメ自身と、大好きな『王子様』なんだけどね。
※
一人、街を歩く。
まだ朝早いから、そんなに人が多いわけじゃないけど、でも若い人の姿はちらちらと見える。
まだ朝早いから、そんなに人が多いわけじゃないけど、でも若い人の姿はちらちらと見える。
ヒメの知らない人ばかりだけど、すごく気分がいい。
男の人がヒメのことをちらちら見て、頬を赤らめてる。
すっごく気分がいい。
えへへ、ヒメは可愛いお姫様だから仕方ないよね!
えへへ、ヒメは可愛いお姫様だから仕方ないよね!
思わず鼻歌なんて歌ってしまう。
とっても、すごい予感がする。
とっても、すごい予感がする。
そわそわして---ヒメのお姫様としての勘が、もうすぐだよって教えてくれる。
レンガの可愛い喫茶店の前を通り過ぎる。そこに、ヒメの王子様はいない。
ヒメの予感、当たるといいなあ。
楽しみで仕方ないよ。思わずスキップでもしちゃいそう。
あ、スカートだから背後には気をつけないとね。
そして、私はお気に入りのブティックや本屋さんの横を通り抜け、待ち合わせのシンボルとなっている時計台の近くまでやってきた。
かなり、期待。
まさか、ここにいたりなんかしちゃって―――
……あれ?
あれは―――
見覚えのあるシルエット。
さすがに声までは聞こえないけど―――それでも、喋っていることだけはすぐに分かった。先輩はいつもだもんね。
うん、間違いない。さすがヒメ。お姫様だもんね。
あれは、私の―――
「……先輩!」
やっぱりだ。
やっぱり、ヒメの予感は正しかったんだ。
やっぱり私って、すっごいお姫様だ!
思わず全力で駈けよってしまった。はしたない、失敗失敗。
まあ、先輩はそんなこと気にしないと思うけど―――
「……ん、妃芽?」
そこにいたのは―――やっぱり。
ヒメの、『王子様』だった。
※
「―――それでですね、見てくださいこれ!限定生産版かがみんフィギュア!これをぜひ先輩に見てもらいたいと思いまして。偶然持ち歩いていてよかったです。どうですかこれ、可愛くないですか?ツインテールがもう、萌えですよ!」
「うおおおおおおあああ!?マジで!?本当に買ったのか!?妃芽お前GJ!最高にGJ!かがみんは俺の嫁!この困った顔がたまらなすぎるだろ常識的に考えて……」
「ヒメはつかさが一番好きなんですけどね、先輩がかがみんが好きだと言っていたので買いました。先輩にあげちゃいます」
「……えええ!?いや、さすがにもらえないって!だってこれは妃芽が自分の金で買ったものだろ?いくら俺でも後輩からたかるわけにはいかないって」
「たかってないですって、ヒメの意志ですから。先輩にプレゼント、です。いつも先輩にはお世話になってますし、この間ギャルゲー貸していただきましたし。それのお礼ですよ」
「え、いやいや、悪いって。妃芽飾っておけよ」
「いえいえ、むしろもらってください。そうじゃないと持っていた意味がありませんし」
「いや、でもさ……本当に……いいのか?」
「もちろんです。かがみんもヒメより先輩に持って置いてもらいたいですよ」
「……よし、分かった、もらおう!かがみんは俺が引き取ったあ!ありがとう妃芽っ!俺は最高の後輩を持った、幸せだ……!」
「えへへ、そんなに褒められると照れちゃうじゃないですかあー」
えっと、とりあえず今の状況を説明しておくね。
ヒメの『王子様』―――こと、水口在野先輩と運命的に出くわしたヒメは、先輩の『公園か何かで腰でも落ち着けよう』という言葉に従って、今市民公園のベンチに座ってたりする。
隣には先輩と、ヒメの学校でも有数の有名人である都山留衣さんがいる。
留衣さんは『何故か』、『恋人でもないくせに』、いつも先輩と一緒に行動してるんだよねえ。
普段はにこやかで優しいんだけど―――ヒメ、知ってるよ?ヒメが在野先輩と話し始めると、その笑顔がわずかに引きつるってこと。
留衣さん本人は気付いてないかもしれないけど。
まあつまり―――そういうことだよねえ。
「……」
なんだか留衣さんが怖い顔でずっとこっちを睨んでいる気がするけど、気にしないよ?
だって、留衣さんは在野先輩の彼女さんではないって聞いたし、別にヒメが何を先輩と話そうと勝手だよねえ?
それに、実際問題として、留衣さんと話すよりヒメと話す方が楽しそうだしね、在野先輩。
うん、それにしても在野先輩、やっぱりいい人だなあ。
とってもかっこいいわけじゃないけど、お話は面白いし、紳士的だし、表情豊かだし。
在野先輩の弟のトモ君に、爪の垢を煎じて飲ませたい感じ。ヒメ、トモ君は好きじゃないんだよねー。
「いや、お前は最高の後輩だ。俺はお前が俺の後輩でいてくれたことをここまで嬉しく思ったことはない……あんたが神か!神なのか!」
ぴく、と留衣さんの眉が少しつりあがるけど、ヒメにはどうでもいいこと。
「いえいえ、先輩。ヒメはヒメですよ?ヒメ以外の何物でもないのです。ジャスタウェイがジャスタウェイ以外の何物でもないように」
「うん、そうだな、妃芽は妃芽だ。お姫様のような存在だな。しかしだ、世間の姫には恋敵の国を滅ぼしちゃうしちゃう齢14の王女様とか酢昆布大好きな将軍様の孫とかいるからな。お前はそんな姫の中でも最上級だ。姫の中の姫に違いない」
「もう先輩、そんなに褒めても何も出ませんよ~?ディープキスくらいならしてあげますけど」
「何だって!?よし、じゃあということはあれか、もう少し褒めればベッドインできるレベルまで達するってことだな。よし、褒めてやる、全力でほめちぎってやる」
「先輩、それはセクハラです」
「はっ、セクハラされるのが嫌ならそんなミニスカートはいてんじゃねえよ!捲るぞ」
「先輩、会話の内容が酔っ払いの親父と同レベルです」
「あのなあ、これはあれだよ、『えっちなのはいけないと思います!』とか『パンツじゃないから恥ずかしくないもん!』とか言って張り倒されるというお茶目なオチを期待する俺的コミュニケーションなんだよ、下心なんて少しもないんだよ」
「嘘だッ!!!!!!!!」
「……ふふ、さすが妃芽だ……俺のネタの応酬に付いてこられるのは後にも先にもお前だけだよ……どこでそんなにネタを仕入れてるんだ?」
「それは禁則事項です☆」
「完璧すぎてもはやぐうの音も出ないな……」
うん、先輩とのおしゃべりは楽しいなあ。
これも先輩が私の王子様だからだよね。
先輩が楽しそうだとヒメもとっても楽しいよ。
「そういや妃芽、俺の貸したゲームの進捗状況はどんぐらいよ?誰ルート?」
「まだ共通ルートなんですけどね、個人的には風子とことみが好きだったりするわけなんですが」
「妃芽は基本的におとなしそうな子が好きだよなあ、俺は断然杏で!あ、でも智代もいいな。俺はむしろ朋也より春原になりたいっ、蹴り飛ばされたいっ……!」
「先輩マゾですもんね」
「マゾ言うな、気が強い美少女が好きなだけだ。ツン:デレ=9.5:0.5くらいの。なかなかいないけどな。あと個人的には巨乳が好ましい。貧乳はステータスかもしれないが俺はロリコンじゃないんで」
「それを世間一般ではマゾって言うと思いますよ」
「えー、そこまでかあ?そんなこと言ったらツンデレ好きなんて全員マゾじゃ―――」
「……あの、少し、いいかしら?」
その時。
留衣さんが―――笑顔でヒメと在野先輩の会話を遮った。
笑顔―――いやいやいや、あれは笑顔じゃないよ。もっとおぞましい―――笑顔の型だけくりぬいた何かだったよ。
留衣さんも悔しいなら、アニメとかゲームとか嗜めばいいのにねー。
「ん、何だ、留衣?」
留衣さんの言葉にそう尋ねた在野先輩は特別不愉快そうでもなかったし、特別申し訳なさそうでもなかった。
多分留衣さんの機嫌が悪いことに気づいてないんだろう。
まあ、在野先輩って女心とか分からなそうだよね。平然と恋人に「太ったか?」とか聞きそうなタイプだよね。うんうん。
ヒメ的に言うならそういうとこも結構好きなんだけどね。王子様は別に、かっこいいだけの存在じゃないんだよ?
ヒメはそういう駄目なところも愛してあげられるお姫様だもん。
「……あの、ごめんね、遠坂さん。今日はあまり時間がなくて―――もうそろそろ行かないといけないの」
「え、留衣そんなこと全く言って……痛っ!」
先輩は本当にきょとんとした顔でそう言い、突然何らかの痛みを感じたらしく顔をしかめる。
ヒメからは様子は見えなかったけど、だいたい見当はつく。
まあ、多分留衣先輩がヒメに嫉妬して、ヒメと先輩の仲を引き裂こうってことだよね。
どうせ時間がないなんて嘘だよねー。
別にそういうことされても、ヒメは怒らないよ?
だってヒメは世界一のお姫様だもん、ちょっと人より綺麗ってだけの留衣さんに怒っても意味ないし。ヒメは別に王子様が他の女を侍らせても気にしないんだけどなあ。私が一番であればそれでいいよ。英雄色を好むってゆーしね。
でも、さすがに留衣さんに言われてはいそうですっていうこと聞くのは嫌だなあ。
でもここで逆らうと、先輩が留衣さんにいじめられちゃうよね。仕方ないか。
王子様の幸せはヒメの幸せ、だもんね。
「……わ、分かったよ……なんかあるんだよな?じゃあ仕方ない」
先輩も先輩で留衣さんの言葉素直に聞かなくてもいいんだけどなあ。
そこが先輩のいいところと言えばいいところだけど。
「えー、もうバイバイしなくちゃいけないんですか?」
わざとらしくむくれてみる。でも、この気持ちは本当だよ?
「本当にごめんな、妃芽。ルートの話はまた今度じっくりと」
「はい、……わかりましたあ」
さすがに在野先輩に言われたら食い下がれない。王子様を困らせることになっちゃうもん。
まったく、留衣さんは酷い人だなあ。
私と王子様の仲を引き裂こうだなんて!
もし在野先輩が私にとっての一番の王子様だったらどう責任とってくれるんだろう?
……あ、そっか、でもロミオとジュリエットしかり、織姫と彦星しかり、本当に運命の人とはなかなか出会えないものなのかな。そう考えるとロマンチックかも。
なら、これも私がお姫様である試練と―――考えるしか、ないのかなあ。
うう、悲しいなあ。プリンセスも楽じゃないよね。
「じゃあ、また学校でお話ししてくださいね」
「おう、もちろん!」
先輩はにこやかにそう答え、留衣さんについて公園から立ち去って行った。
一人残されるヒメ。
「……むう」
やっぱりちょっと嫌な感じ。
留衣さん酷いよ。酷すぎだよ。いじわるだよ。もう、さいてー。
「……あーあ……」
やっぱり引き止めた方がよかったかなあ。在野先輩なら無理やり追い払ったりしないよね。
でもなあ、留衣さんと一緒っていうのもなー……嫌だなあ、どうせヒメより下だけど、女の子と一緒でも全然嬉しくないし。
なんかがっくりしちゃった。今日は早く家に帰ろう。
あ、でもその前にいつものアクセサリーショップにでも寄っていこうかな。
そこまで考えたところで、ヒメの携帯電話が鳴った。
着信メロディは、恋する女の子の歌。
在野先輩が言うには動画サイトですごく有名な、ボーカなんとかっていう音楽ソフトで作られた曲らしい。チェックしたいんだけど、ヒメネット苦手なんだよね。今度在野先輩に聞いておくよ。
この曲をヒメが知っているのは、たまたま音楽ショップで聞いて、歌詞にとても共感できて可愛いと思ったからだった。
誰からの電話だろう。そう思って表示を見る。
「……あ」
よく知った名前。
間違いない、見間違いじゃない。私の『王子様』からだ!
「あ、『弘毅先輩』、おはようございます」
そしてすぐに、『王子様』からの電話に出る。
向こうがヒメに電話をかけてきてくれるなんて!やっぱりヒメって愛されてる!
「……あ、はい……暇、ですけど……」
こ、これってもしかして……。
「……え、はい、はい、分かりました!『私』、嬉しいです……えへへ。……じゃ、じゃあ明日!」
ヒメは電話を切る。本当はもっとお話ししていたいけど、あんまり長話すると向こうの携帯料金が大変だし―――それに。
週末会えるならその時にいっぱい話せるよね!
本当に嬉しい!デートに誘われるなんて……!
電話がかかってきた時点でそんな気はしてたけど、やっぱり直接言われるとドキドキしちゃうよお……わくわくが止まらないよう……。
今度は今日以上に可愛い格好していかないと。
先輩は確か爽やか系が好きだって言ってたから……これじゃちょっと女の子らしすぎるよね。水色のロングスカートを下ろそうかな。上ももうちょっとカジュアルな感じにして……髪は上でまとめてポニーテールにしよう。
うん、これできっと、『王子様』の理想の『お姫様』だよね。
留衣さんは酷いことしたけど―――王子様から誘われたことで全てチャラになっちゃった。
ありがとう王子様!みんなだあいすき!
在野先輩も、弘毅先輩も、浩一君も明君も智宏先輩も徹君もみんなみんなみんなみいんな、大好きだよ!
私は鼻歌を歌いながら、公園を後にする。
ああ、―――週末が楽しみだなあ!
※
……え、何でそんな変な顔するの?
ヒメは在野先輩のことが好きなわけじゃないの、って?
もう、何で分からないの!?ヒメは在野先輩のこと大好きだよ!
だって在野先輩は私の王子様だもん、好きに決まってるよ!
……正確に言うなら、王子様候補ナンバー142、だけどね。
だって、ね。
王子様に相応しい人は、この世界にたくさんいるじゃない。
ものすごくかっこよかったり、顔はそれほどでもないけどすごく頭が良かったり、うまく言えない魅力的な人っていっぱいいるんだよ。
でも―――彼らのうち誰が、自分に本当にふさわしい王子様なのかなんて、分からない。
世界で一番のお姫様のヒメは―――その中から世界で一番の王子様を見つけたいの。
二番目や三番目じゃだめ、一番がいいの。
わがままなんて、言ってないんだから。
でも、ただ座って待っているだけじゃ、一番の王子様が誰かわからない。そんなに都合いい運命なんてないよね。ヒメはただ待ち続けるだけの何もできないお姫様とは違うんだよ?
だからヒメは、自分で理想の王子様を探すことにしたの。
王子様候補を決めて―――彼らの中で、本当に王子様に相応しい人を選別するの。
スポーツが好きな王子様のために、サッカーと野球とバスケットボールとバレーボールを練習するの。
勉強が得意な王子様が相手の時は、少しは勉強も頑張るんだから。
そして在野先輩なら―――ゲームやアニメの知識を仕入れて、それを楽しくお話しするの。
クールな女の子が好きな王子様には、少し大人にふるまうし、在野先輩みたいに楽しい人にはいっぱいお話を振るよ?
ううん、違うよ、別に嫌々やっているんじゃないよ?
だって、どんな人が一番の王子様なのか分からないから、誰が本物でもいいようにあらゆる知識を身につけておくのは当たり前だよ?
アニメもゲームもスポーツも勉強も車もギャンブルも釣りも買い物も日曜大工も料理もみんなみんな勉強するよ?王子様のためなら何だって楽しめるもん!嫌々やったって、王子様も嬉しくないよね?
パパがお金持ちだから、王子様が欲しがってるものはヒメが何でも買ってあげられるしね。
在野先輩にはゲームとかフィギュアとか買ってあげちゃうよ。弘毅先輩にはサッカー部だからスポーツタオルをあげちゃう。浩一君には趣味だって言ってたドライブの時車につけるカーラジオをあげちゃおう。
みんなみんな、ヒメの大切な『王子様の一人』なんだよ?
なんで、そこまでするのかって?
だって、さあ。私ヒメは世界で一番のお姫様なんだもん。
今でもヒメは世界一可愛いけど―――でも、それでもやっぱり、本当の王子様には、今以上に可愛いって思ってもらいたいでしょ?
そのためならヒメ、どんなことだって頑張れるよ?他のことはどーだっていいけど……王子様のためなら!
王子様のためなら、嫌いな人とでも仲良くなれるもん!好きにはならないけどね。
うん、ヒメはヒメのことが大好き。だってヒメはお姫様なんだもん。
お姫様は常に正しいし、常に可愛いし―――そして、王子様を常に大好きな、恋する乙女なんだもん。
だから、そんなヒメでいさせてくれる王子様のことはもちろんヒメも大好きだし、迷惑とかもかけたくないんだよね。
どうでもいいいじわるな女の子はヒメのことをぶりっことか媚を売ってるとか酷いこと言うけど……女の子として『好きな人』のために頑張るのは当たり前だと思うんだけどなあ。それとも、王子様の前で一番可愛いって思ってもらいたいってヒメがおかしいの?そんなのありえないよ。
女の子は誰だって―――自分の王子様に世界一愛される存在でありたいって思うでしょう!?
むしろ、そう思わない女の子なんてありえないよね。
ヒメはそんな、ごくごく普通の、―――あ、間違えちゃった、普通よりずっとずっとずううっと可愛いだけの乙女だよ?
だから、ね。
ヒメも、王子様をたくさん、たくさん愛するから。
ヒメのことをもっともっと愛してね。
ヒメのことを―――もっともっと『お姫様』にしてね、王子様?
在野先輩、今頃留衣さんにいじめられてないけどいいなあ。
少し、そう思って。
可哀想な在野先輩を思って、あっかんべーすることにした。
あとがき!
「自称女神」「自称エリート」の次は「自称お姫様」の登場です。なんというか一番『あからさま』なキャラ。
あと一話でメインキャスト全員揃いますのでよければお楽しみにw
ちなみにこの話ではボカロの「メルト」「ワールドイズマイン」を本歌取りした部分があります。別に物語的に面白くしたいと思って入れただけで、これからもこれらにそっていくわけではありませんが一応明記。
可哀想な在野先輩を思って、あっかんべーすることにした。
あとがき!
「自称女神」「自称エリート」の次は「自称お姫様」の登場です。なんというか一番『あからさま』なキャラ。
あと一話でメインキャスト全員揃いますのでよければお楽しみにw
ちなみにこの話ではボカロの「メルト」「ワールドイズマイン」を本歌取りした部分があります。別に物語的に面白くしたいと思って入れただけで、これからもこれらにそっていくわけではありませんが一応明記。
PR
この記事にコメントする