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短めの一次&二次創作を思いついた時に更新します。本館はプロフィール参照です。
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大好きな現実逃避Pのローリンガールhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9714351で二次創作してみました。
……出典元書いたし別にまずくはないよね?
 
無駄に鬱。どこまでも暗い。分量はそんなにないですが、曲の流れに合わせているので、ところどころシーンがぶつ切りです。あえて具体的に書いてないところは解釈お任せって感じでww
 
このことに対しての知識はほとんどないので、技名や技法については下手に書いてもあれだと思ったのでぼかしております。
なお、この小説は特定個人には全く関係ありません。
 
ところどころ歌詞の単語が出てきますが、歌がテーマと言うことで。

本文は続きからどうぞ。

 
初めて『それ』を見たのは、いつだっただろうか。
おそらく、まだ幼稚園に通っていた、ほんの、幼い頃。
美しく回る、彼女の姿に。
どこまでも高く、華麗に、『転がる』彼女に、私は、見惚れた。
 
私もああなりたい、と強く願い、祈った。
 
その頃の私は、きっと、どうしようもないくらいに純粋だった。
 
 
今の私は、もう、そんなに純粋ではいられない。
それでも、今も届かない夢を見て、ただ回り続けていた。
 
あと、もう少しで飛べる気がする。
かつて、彼女が飛んでいたあの技を。
何か、ほんの少しだけでも分かることができれば、私は彼女のように、美しく氷上で舞うことができるはずなんだ。
だから、ただ、舞う。
回って、回って、回って、回って―――舞う。
 
「……っ」
しかし、駄目だった。
やはり、私はまた転倒する。何度やっても、着地がうまくいかない。時には、回転が足りない。私の技は未だに、完成しない。
何が悪いのだろう。何が、駄目なんだろう。
跳ぶ角度?私の体力?それとも、努力不足?
きっと全部だ、そう辺りをつける。
すっかり霜焼けで赤くなってしまった膝をさすりながら、私は再び立ちあがった。
まだ、練習しないと。
ぱんぱんと、両手を合わせる。自分なりの気合いの入れ方だった。
まだ、足りない。もっともっと練習すれば、いつか回れるようになるんだ。
心ない奴らからは、「あいつは才能がないから無理」なんて言われるけれど―――でも、そんな言葉は頭の中でかき消した。
 
さあ、もう一回だ。
 
 
かつての私は、天才少女と呼ばれていた。
ジュニアの全国大会をわずか12歳で優勝し、一時期はマスコミに追われ続ける日々を送っていた。
彼らは私を天才少女とはやし立て、四年後のスポーツの祭典では優勝確実とうたい文句をつけ褒め称えた。
幼くて、ただ純粋にそれが好きだった私には、それらの過剰なまでの褒め言葉は、驚きこそすれ決して不快なものではなかった。
嬉しい。楽しい。……幸せ。
皆が、私のことをこんなに祝ってれる。
私が知らない人が、私を応援してくれる。
それがただ、何も知らずに、幸せだった。
ただ回ることが、楽しかった。このままでいたかった。
 
しかし、それは、たった一年の栄光だった。
次の年の私の成績は、散々なものだった。跳躍の際に着地に失敗し、大事な舞台で派手に転倒。それから精神的にショックを受けた私は、結局少しもたてなおすことができず、全てにおいて空回り続けた。その結果、入賞どころか、全参加者の中でも下から数えた方が早いであろう順位しか取ることができなかった。
私を一位確実とあおりたてていたマスコミは、突如掌を返した。くるり、と私よりずっとうまく、立場を一回転、だ。かつての女王が何故落ちぶれてしまったのか、それをあることないこと書きたてた。両親を勝手に不仲に仕立て上げられ、友人の男子と不純異性交遊をしていると根も葉もない噂を流された。家には自称ファンからの抗議の電話が殺到し、私は精神的に参ってしまった。両親も疲れきってしまい、私たちは引っ越さざるを得なくなった。
それでもしばらくはマスコミに着き纏われた、が、やがてその大会で優勝した別の少女が他の大会でも優勝が決定した瞬間、マスコミは彼女を祭り上げる仕事に戻り、やがて私たちは忘れ去られた。
母は私にもうやめてもいいのよ、と言ったけれど、私はそれでもやめたくなかった。
近所のスクールに通って、地道に練習を続けていた。
ここまでされても、私は愛していたのだ―――いまだに、幼いころに見た夢を、栄光を忘れられなかったのだ。
回ることで、回り続けることで、それを思いだそうとしていたのだ。
そう、そしてまた、昔みたいに。
回り続ければ昔みたいに戻れると、きっと―――信じていた。
 
 
「大丈夫か?」
コーチに、声を掛けられた。私の 様子を見に来てくれたらしい。
コーチは、私が大会で優勝した頃からずっとお世話になっている人だ。ちょっと中年太りで、あんまりかっこよくないけど、これでも昔はメダリストだったらしい。
「コーチ、」
「無理はするなよ。まだやるのか?」
コーチが私を心配してくれているのは分かる。でも、私はそれでも練習しないといけない。
「はい、問題ありません」
だから、私は答える。
「…………そうか。区切りがついたら呼んでくれ。私は他の子の指導をしてくるから」
コーチだって、もうプロの大会にすら出ていない私の指導だけしているわけじゃない。こんなことはよくあることだ。
私も、一人の方が集中できるし、問題はない。
「はい、分かりました」
私は頷く。
コーチはそうか、と呟いてリングから立ち去ろうとする……と、もう一度私の方を振り返って、心配そうな顔で、言った。
「……本当に無理は、するなよ?今のお前は、……本当に心配だ」
私は、そんなに無理をしているように見えるのだろうか。
大丈夫です、そんなこと、ありません。
私は、目標に向かって、全力で頑張っていますから、だから。
 
私は、コーチがいなくなり、一人になったリングで、そっと息を吐いた。
 
 
「……また、」
「もう、失敗……?」
それなのに。
何度やっても、できない。
何度回っても、回れない。
回れない。回れない。回れない。
擦り切れた膝が痛む。出血がある。一度休んだ方がいいのかもしれない。
……いや、駄目だ、今は調子がついてきている、もうすぐきっと、回れるはずだ。
今のは、きっと勢いがつかなかったからだ。もっと、勢いをつければきっと回ることができるはず―――
そして、行う間違い探し。
どこが悪かったのか、それが分かれば、きっと私は回れるはずだ。
だって、これは昔はできたこと。
今にできないなんて、そんな要素はないじゃないか。
 
「……もう一回、回ろう」
そして、私はもう一度、一歩を踏み出し―――
 
ふらり、と視界が傾いた。
 
 
「君は入院した方がいい」
コーチから告げられたのは、そんな無情な言葉だった。
「……どうして、どうしてですか……」
練習中に、疲労が祟って倒れた私は、病院に運ばれた。
足を痛めていた以外は対して怪我もなく、少し頭痛と吐き気があるくらいだったので、私はここから出たらすぐに、また練習をしに行くつもりだった。
それなのに、どうして。
「……どうして、入院なんてしないといけないんですか……」
私はどこもおかしくなんかない。怪我もしていない。なのにどうして!?
「……君は、疲れているんだ。少し療養して、ゆっくり頭を休めた方がいい」
コーチはそう言って、私の頭を優しく撫でた。
それが、……コーチが心の底から私にそれを望んでいる証拠だと知って、ぞっとした。
……入院しろ?
私に、練習をするな、と言いたいの?
嫌よ、私は、まだちゃんと回れていない!
「い、やです」
生まれて初めて、コーチの手を振り払った。
「……しかし、」
「嫌です!入院なんかしません!私は今日も、今日も練習したいんです!回りたいんです!」
コーチ、分かって。
この私の言葉に、どれほど強い意味が込められているのか!
私がそれをどれだけ望んでいるのか!
「……お願いします、もう一回、今日はもう一回だけでも……」
 
「…………駄目だ」
しかし、無情にも。
コーチは、決して首を縦に振ってはくれなかった。
 
 
コーチは、一週間たっても退院させてくれなかった。
もう、私は何も悪いところなんてないのに。
ただ、ただただただただこんなにも、回りたいだけなのに。
「……もう、いいですか」
「まだ駄目だ。もう少し、休みなさい」
「………………」
一体、いつになったら私は解放されるんだろう。
いつになったら、回れるのだろう。
永遠にも似た絶望を感じながら、私はそっと息を吸って、吐いて、止めた。
 
 
ある日、ベッドの中でうとうとしていた私のところに、人がやってきた。
彼女の顔を私は、知っていた。
「はじめまして、   ちゃん」
「…………あ……」
知っているのも当然だった。
彼女は、かつての大会出場者である―――私の憧れた人、本人だったのだから。
 
「頑張っているんだってね、すごいわね」
コーチに呼ばれてここに来たらしい彼女は、私のことを大袈裟に褒め称えた。
その言い方は、かつてのマスコミと少しだけ似ていた。
彼女は、私が知る彼女よりいくらか老けていた。
当然か、もう私が初めて見たときから15年近く経っているのだから。彼女も、もう40前後のはずだ。
面影はある。しかし、彼女はもう私の知る彼女ではなかった。
もはや私にとってそれは、なれの果てにしか見えなかった。
「でも、無理してるって聞いたわよ?回転にこだわる気持ちは分かるわ。でもね、他の技を磨くって方法もあると思うから、そこまで無茶しなくてもきっと、貴方のペースでやれば結果を残せるはずよ」
「うるさい」
だから。
私は、その人に対して、冷たい言葉を吐きかけた。
「私は回りたいの!…………否定しないでっ!」
私の中には、もうその人に対する敬意なんて、既になかった。
それはもしかして、自分の将来と重ね合わせていたのかもしれない。
 
こうはなりたくない。
こうはなるものか。
何よ、偉そうに。
どうせあんたなんて、―――回ってメダルを取ることもできなかったくせに。
 
憧れの対象は、私にとって既に憧れでもなんでもなくなっていた。
 
このときから、私の視界は、常にうすぼんやりとするようになった。
理由が何なのか、よく分からない。眼科の先生に見てもらったけれど、特に異常はないと言われた。
でも、リンクははっきり見ることができたので、多分問題はないのだろう。
ああ、早く回りたい。
近頃は幼いころの私がいつの間にか脇に立っていて、せかすようになったのだ。
早く回って。
早く舞って。
早く、早く、早く、回ろう、って。
うん、そうだね。早く回らないと。
私は今日も、夢の中で、幼いころの私と一緒に回り続けた。
 
 
「勿体ないって」
くすくすと、言葉が私を刺す。
久々にリンクに戻ってきた私を嘲笑う、私のライバル。
……否、正確には、ライバルだった、少女。
もはや、彼女は私の敵などではない。メダルを期待される、我が国のエース。私などとは、レベルも違う。
どうしてここにいるのか、それは分からなかったが、もしかしたら私を見て優越感に浸りたかっただけなのかもしれない。
「…………どういうこと」
「だって、コーチ、すごく優秀な方なのに……あんたみたいな才能のない落ちこぼれに教えなきゃいけないなんて、可哀想って、思ってね。もっと才能のある人に教えればもっと有名になれるのに、勿体ない。ってこと」
 
うるさい、そう呟いて。
私は、そいつの顔面を殴り付けた。
コーチが飛んできて、何か言っていた。
でも、私にはどうでもよかった。
幼いころの私も、気にしちゃダメだよ、って言ってくれたから。
早く回りたい、その一心でリンクに上がった。
一か月ぶりの氷の感覚に、胸が感動で満たされた。
ああ、これで、回れる。
 
かつてのライバルに言われた悪口も。
憧れた人に言われた言い訳がましい説得も。
コーチの思いやりも。
全て頭の中で掻きまわして、ぐちゃぐちゃにして、混ぜ合わせて、―――捨てた。
 
 
転がって、転がって、回って、回って。
それでも相変わらず、私は回れなかった。
こんなのっておかしい。絶対に、おかしい。
私はこんなに努力したのにどうして?
あいつの言うとおり、私には「才能」がないの?
そんなはずないよ、って幼いころの私が言ってくる。
うん、そうだよね。私には、回るしかないもんね。
回るのをやめろ、だなんて、そんなのおかしいよね。
でも、本当に?
このまま、回れるの?
もし何もできなかったら、私は、私は……
「…………っ、うう……」
私は気付けば、無意識に座り込み、リンクのふちで泣いていた。
誰もいない、私一人。
本当に?本当に、もう駄目なの?
じゃあ、私一体、どうすればいいのよ―――?
 
「君は、ただ回り続ければいいんだ」
その時、声が聞こえてきて。
「君の夢を笑うなんて誰にもできない、そうだろう?」
振りかえると、リンクの上の観客席に、一人の青年が立っていた。
知らない人だ。年齢は私とそう変わらないくらいの、綺麗な顔立ちの男の人。
泣いている私に向かって、ぱちぱちと拍手を送ってくれた。
「………………」
「君の夢は立派だよ。君はそのために努力している。でも、今君はその努力が報われないんじゃないか、って悩んでいる、そうだろう?」
こくり、と私は気付けば頷いていた。
「そんなんじゃあ、駄目だよ。意思は強く持たなきゃ。絶対に、何が合っても気持ちが揺らぐことがあってはならない。君は、回りたいんだろう?」
こくり、頷く。
 
私は、既にその時点で、この人に強く引き付けられていた。
この人は、私に回ることをやめさせない。
他の人とは違う。私のまわりたいと言う気持ちを、理解してくれている。
むしろ、それを応援してくれている。
それがただ、純粋に嬉しかった・
 
「回りたい」
そうだよ私は、と幼い私も一緒に、叫ぶ。
「私は、回りたい!」
そうよだって私は小さいころからずっとずっとずっとずっとっずっとずっとずっとずっとZUTTOZUTTOZUTTO回ってばかりいたんだからそれをやめることなんてできないのだって私にできることはこれしかなかったんだから私が褒められたのは回ることだけで優しく声をかけてもらえたのも回ることだけでだから私はわたしはわたしはしあわせになるためにまわらなきゃいけないんだそうだよねむかしのわたし、わたしはただただただただただただただ回らないといけないんだ!
 
「うん、いい心がけだ。じゃあ、そんな君にこれをあげる」
いつの間にか、男の人は私のところまでやってきていて。
「努力家で一生懸命な君に、プレゼントだよ」
それだけ言って、私にキスをして、そして―――何かを、口移しで注ぎ込んだ。
 
その瞬間、私は、自分の体が―――坂道を転がって行くような気分を覚えた。
 
 
それからわたしは、うまくまわれるようになった。
いままでれんしゅうしていたかいすうどころじゃなくて、いままでれんしゅうしていなかったかいすうぐらいまでまわれるようになった。からだがふわふわして、いつもいじょうにうごくんだ。こんなにうんどうしているのにごはんをたべなくてもぜんぜんへいきだし、おかあさんとおとうさんがじこでしんだってきいてもとってもたのしいきぶんなんだよ。
なのに、へんなの。こーちは、そんなふうにがんばってがんばってとべたわたしをぜんぜんほめてくれなかった。なきながらわたしをへやによんで、もうこんなものにはにどとてをだすなとかいってきたの。
よくいみがわからないけど、こーちはもしかしたらもっとまわってほしかったのかな。わかった、もうちょっとまわれるようになるよ。
わたしはあのひとから、もういちどかぷせるをもらうことにした。いえにかえってあのひとにちょうだいっておねがいすると、しかたないなあ、でも  はおれのたいせつなおひめさまだからとくべつだよ、っていってくちうつしでそれをのませてくれるの。とってもしあわせ。
ねえ、これでもっとまわれるようになるよね、ってきいたら、もちろんだよ、   はきっともっともっとまわれるようになるよ、っていいながら、こんどはわたしをはだかにしてころがすんだよ?えっちだよね。
わたしはあしたのことをかんがえた。あしたはもっともっとまわれるようになって、こーちにほめてもらいたいなあ。
 
 
りんくにいったら、こーちにおいかえされた。
こーちはやっぱりないていて、もうおまえにれんしゅうをさせるわけにはいかない、といっていた。
どうして?どうしてわたしはまわれないの?
まわれるようにはなったけど、でももっともっとれんしゅうしたいの!
いまならきっと、しぬまでまわっていられるきがするの。こーちのかおもまともにみえないぐらいしかいがぐらぐらしているけど、でもりんくだけははっきりみえるんだよ。
わたしはこんなにもまわりたいのに。
「もういっかいまわりたいです」
「駄目だ」
「もういっかいまわりたいです」
「…………もうやめろ!」
わたしがどれだけいっても、きいてくれなかった。
こーちはなきながら、わたしをりんくからおいだした。
どうして?こーちは、わたしにまわってほしくないの?
わたしはこんなにまわりたいのに、どうしてだめなの?
いみがわからなくて、わたしはそのままいえにかえることにした。
 
 
なにもみえない。
なにかがうごいているのはみえるけれど、それがくるまなのかひとなのかわからない。
あたまのなかは、まわることでいっぱい。
ああ、どうしてこーちはあんないじわるをいうのだろう。
わたしはただ、もっとれんしゅうしてまわりたいだけなのに。
「……もう、いいのかなあ」
こーちはもう、わたしがまわらなくても、いいのかなあ
 
「いいんだよ」
やさしいこえ。ああ、これはあのひとのこえだ。
「コーチだけじゃない。俺も、周りの人も、もう君に回ってもらわなくてもいいと思っているはずだよ」
「なんで……」
わたしは、まだまわりたいのに、どうして。
「君はもう完璧なんだ。それ以上の存在にはもうなれない。君は、今や昔を超えた。君は、もう、―――頑張らなくていいんだよ」
わたしは、がんばった?
もう、むかしよりすごくなった?
もう、これいじょうがんばるひつようがないの?
 
……ああ、そうか。
わたし、もう、これいじょうないくらいうまくなったんだ。
もう、だれにもまけないんだ。
みんな、わたしをみてくれるんだ。
むかしみたいに、むかしのように、わたしはまた、
 
いちばん、まわれるようになったんだ。
 
うれしい。
うれしいなあ、それがほんとうなら、とってもうれしいなあ。
 
「……………………ほんとうに……?」
「ああ、そうだよ。君は頑張った、本当に頑張ったよ、頑張った。だから」
うん、たしかにそうかもしれない。
まわりたい、そうおもえばいつまでだってまわれたけれど、もう、がんばったのかな。
もう、おわってもいいのかな。
 
わたしは、だれよりもまわれたのかな。
 
「うん、」
「だから、もう、いいんだよ」
 
とん、と。
わたしのからだは、ふわりとちゅうにういて。
なにもみえない、めのまえはまっしろ。
それなのに、すぐにわたしのめにはりんくがみえた。
ああ、やっぱりわたしはこのためにうまれてきたんだ。
そうおもうと、しあわせだった。
 
なにかが、わたしにむかってはしってきた。
とってもおおきいもの。でも、ぜんぜんこわくない。
だって、わたしはもう、まわりきったんだから。
 
ねえ、むかしのわたし。
これでもう、わたしたち、しあわせ、だよね?
 
あのこは、へんじをしてくれなくて。
 
「そろそろ君も疲れたろう、ね?」
 
わたしは、いきを止めた。
 
 
  
 
あとがき
気付いた人は気付いたかもしれませんが、ところどころダブルラリアットっぽかったりしてましたwあとかぷせるの下りは某こすもたんのΘをリスペクトしたりなんかしたり……一応伏線は張りつつやったんですがなんか微妙だな……
 
ローリンガール聞いて自分が妄想したストーリーはこんなんだった、ということで1つ。なんでよりにもよってこんな話になったのか……。
歌詞の要素はほとんど入れたと思います。ちょっと違う解釈してたり視点変えてる部分もありますが。
何だろうこの話に出てくる男のビジュアルが臨也で固まって離れないんだが……。

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